【技術コラム・入門〜初級】アンプで欠かせない NFB(負帰還)とは?
- 2025/12/15 -
【技術コラム・入門〜初級】アンプで欠かせない NFB(負帰還)とは?
■ NFB(負帰還)とは何か?
NFB(Negative FeedBack/負帰還)とは、
出力信号の一部を入力側に戻して制御する仕組みです。
アンプ回路では、
・増幅度を安定させる
・歪みを減らす
・特性のばらつきを抑える
といった目的で、非常に広く使われています。
一見すると
「せっかく増幅した信号を戻すのは無駄では?」
と思われがちですが、実際にはその逆です。
■ なぜ負帰還が必要なのか?
アンプは理想的な部品ではありません。
・温度変化
・電源電圧の変動
・部品ばらつき
によって、特性が簡単に変わってしまいます。
NFBをかけることで、
・増幅度が一定になる
・歪みが減る
・周波数特性が安定する
といった効果が得られます。
■ 負帰還と正帰還の違い
負帰還は、
入力信号を打ち消す方向に戻す帰還です。
一方、正帰還は、
入力信号を強める方向に戻します。
正帰還は、
・発振回路
・発振しやすい状態
を作るために使われますが、
通常のアンプでは不安定になるため注意が必要です。
■ NFB がかかると何が変わるのか?
負帰還をかけると、
・利得(増幅率)は下がる
・歪みは大きく減る
・帯域幅が広がる
という特徴が現れます。
つまり、
「大きく増幅する」よりも
「正確に増幅する」ことを重視する設計になります。
■ オシロスコープで確認できる NFB の効果
OWONのオシロスコープを使えば、
・歪みの少ない波形
・負帰還の有無による波形の違い
・周波数特性の変化
を実際に観測できます。
NFBの有無で波形を比較すると、
理論だけでは分かりにくい効果が直感的に理解できます。
■ 初心者がつまずきやすいポイント
・帰還=悪いものと思ってしまう
・増幅度が下がることだけに注目してしまう
・安定性との関係を理解していない
NFBは「性能を落とす仕組み」ではなく、
性能を安定させるための仕組みです。
■ まとめ
NFB(負帰還)は、
・アンプ回路の基本
・音質や信号品質を支える重要技術
です。
回路図だけで理解するよりも、
オシロスコープで波形を確認することで、
負帰還の本当の意味が見えてきます。
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