【技術コラム・入門〜初級】プローブで測定結果が変わる理由とは?
■ プローブは「ただのケーブル」ではない
オシロスコープのプローブは、
単なる接続ケーブルではありません。
実際には、
・抵抗
・容量
・インダクタンス
を持つ、
測定系の一部です。
そのため、
プローブを変えるだけで
測定結果が大きく変わることがあります。
■ プローブが信号に与える影響
プローブを接続すると、
・信号に負荷がかかる
・エッジが鈍る
・振幅が変わる
といった影響が出る場合があります。
特に、
・高インピーダンス回路
・高速信号
では、
この影響が顕著になります。
■ ×1 プローブと ×10 プローブの違い
初心者が最初につまずくのが
×1/×10 プローブの違いです。
・×1 プローブ
→ 感度は高いが、負荷が大きい
・×10 プローブ
→ 負荷は小さいが、感度は下がる
高速・高周波測定では、
×10 プローブが基本になります。
■ プローブ容量が立ち上がりを遅くする
プローブには必ず
入力容量があります。
この容量が、
・信号源インピーダンス
と組み合わさることで、
RC回路を形成し、
立ち上がり時間を遅くします。
その結果、
・本来より遅いエッジ
・丸くなった波形
が観測されます。
■ GND 接続が結果を左右する
プローブの GND 接続は、
測定結果に非常に大きな影響を与えます。
・GND リードが長い
・ワニ口で接続
このような場合、
・不要なノイズ
・リンギング
を拾いやすくなります。
高速測定では、
・スプリング GND
・最短距離での接地
が基本です。
■ プローブ補正(コンペンセーション)の重要性
×10 プローブは、
オシロスコープ入力と
補正調整が必要です。
補正が合っていないと、
・オーバーシュート
・アンダーシュート
・歪んだ矩形波
が表示されます。
測定前に
必ず補正を確認することが重要です。
■ 初心者がよくする誤解
・プローブはどれも同じ
・オシロの性能だけ見ればよい
・波形が変=回路不良
実際には、
プローブが原因で波形が変わっている
ケースが非常に多いです。
■ まとめ
プローブは、
・測定精度を大きく左右する
・回路の一部として振る舞う
重要な存在です。
正しいプローブ選択と接続を行うことで、
初めて
「回路本来の波形」に近づくことができます。
製品情報
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