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マルチメーターの「桁」とは何か
- 2025/7/2 -

マルチメーターの「桁」とは何か

デジタルマルチメーターにおける「桁(カウント数)」とは、測定結果を表示する際の数値の分解能を表す指標です。たとえば、「3½桁」や「1999カウント」といった表現がよく使われます。

■「〇½桁」の意味

「3½桁」とは、ディスプレイに3桁の数字と、1桁分の制限された数(0または1など)を表示できることを意味します。たとえば、「3½桁=1999カウント」というように表され、0~1999までの数値を表示可能です。

一般的な桁数と対応する最大表示値の例は以下の通りです:

3½桁=1999カウント
4½桁=19999カウント
5½桁=199999カウント

■桁数が多い=高分解能・高精度

桁数が多いほど、より細かい数値まで測定・表示できるため、分解能(resolution)や精度が高くなります。これは微小な変化の検出や、より厳密な測定が求められるシーンで特に重要です。

たとえば、4½桁のマルチメーターは、3½桁のものより10倍の分解能を持つことがあり、製品開発・評価・実験用途に適しています。

■用途に応じた選び方

測定対象が大まかで良い場合は3½桁(1999カウント)でも十分ですが、より高精度な測定が求められる用途では4½桁(19999カウント)や5½桁(199999カウント)モデルの使用が推奨されます。

実際の選定では、カウント数だけでなく、確度(Accuracy)や応答速度、ノイズ耐性などもあわせて確認することが大切です。