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センサー信号の基礎と“正しい波形”の読み方(OWON入門)
- 2025/12/8 -

センサー信号の基礎と“正しい波形”の読み方(OWON入門)

工場設備、FAライン、空調設備、ビル管理、弱電設備など、あらゆる現場で使用されるセンサー。制御盤が正常に動作するかどうかは、このセンサー信号が正しく伝わっているかに大きく依存しています。しかし、センサーの異常は外観では判断できず、DMMの電圧だけでは“何が起きているのか”までは見えません。本記事では、OWONハンディオシロを活用しながら、センサー信号の基礎と波形の読み方をわかりやすく解説します。

■ センサー信号は大きく3種類に分けられる
制御で使われるセンサー信号は、次の三つに分類できます。
・ON/OFF信号(スイッチ型:近接・フォト・リミット等)
・アナログ信号(0〜10V、4〜20mA など)
・パルス信号(エンコーダ、回転センサー 等)
それぞれ波形の特徴が異なるため、まず種類を正しく把握することが重要です。

■ ON/OFFセンサーの特徴
最も扱いやすいのがON/OFF型のセンサーです。
正常波形
・立ち上がりが速い
・振幅が一定(例えば DC24V → 0V)
・ノイズが少ない
異常波形
・立ち上がりが遅い
・中間電圧が存在する
・スパイクノイズが重なる
ON/OFFの切り替えはシンプルですが、波形を見ると接点劣化やノイズの影響がすぐ分かります。

■ アナログ信号(4〜20mA / 0〜10V)の特徴
アナログ信号は“量”を表すため、形状が非常に重要です。
正常状態
・滑らかな変化
・急な段差がない
・振幅が一定範囲に収まる
異常状態
・ノイズにより細かく揺れる
・段差が発生する
・信号が途中で落ち込む
アナログ信号はDMMだけでは診断できず、オシロで波形を見る必要があります。

■ パルス信号(エンコーダ等)の波形
パルス信号は“動き”を伝えるための信号で、周期性が非常に重要です。
正常
・周期が一定
・立ち上がりが明瞭
・振幅が十分
異常
・周期が乱れる
・振幅が低くなる
・波形がつぶれる
・ノイズで鋭いスパイクが入る
パルス信号は少しのノイズでも誤動作するため、波形確認が最重要です。

■ DMMでは見えない「センサー波形の世界」
DMMが得意なのは“平均値”“直流成分の確認”だけです。
しかしセンサー診断で重要なのは
・波形の形
・立ち上がり時間
・周期
・ノイズ
・瞬間的な変化
これらはオシロでしか見ることができません。

■ センサー異常の典型例と波形の特徴
● 接点の劣化
→ ON/OFF信号に揺れ、チャタリングが発生
● ケーブルの断線寸前
→ 波形が不安定、振幅が急に低下
● ノイズ重畳
→ パルスの立ち上がりにスパイク
● 電源電圧低下
→ アナログ信号の振幅が全体的に低下
こうした異常は、HDSシリーズで波形を見ればすぐ判断できます。

■ まず最初に確認すべきポイント
センサー波形を見る際は、次のポイントを押さえると判断が早くなります。
・立ち上がり(鋭いか、遅れているか)
・振幅(十分か)
・周期(安定しているか)
・ノイズ(乗っていないか)
・中間電圧が存在しないか
これだけでも、異常か正常かを即座に分類できます。

■ OWON HDSシリーズがセンサー診断に向く理由
・片手で扱えるコンパクトサイズ
・DMMで電圧確認 → そのまま波形観測へ切り替え可能
・ノイズ観測に強い
・パルス信号の周期確認が簡単
・現場の狭い制御盤でも取り回しが良い
特に一次診断には非常に効果的です。

■ センサー波形の“正しい読み方”まとめ
・立ち上がりは速く一定か
・振幅が明確か
・ノイズ混入がないか
・周期が安定しているか
・中間電圧が存在しないか
この5点を見るだけで、ほとんどのセンサー異常を見分けられます。

■ センサー異常は設備トラブルの主原因
センサー誤動作は
・ライン停止
・制御不良
・安全装置の誤作動
など重大トラブルを招くため、一次診断での発見がとても重要です。

■ まとめ
センサー信号は、制御設備の“目と耳”となる重要な要素です。
DMMだけでは異常を捉えることができず、OWONハンディオシロで波形を確認することで、瞬時に状態を見極めることができます。
センサー信号の種類と波形の特徴を理解することで、現場の一次診断能力が大幅に向上し、トラブルの早期解決につながります。