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【陸特3級・無線工学・電気回路】コイル
- 2025/12/14 -

【陸特3級・無線工学・電気回路】コイル

コイルは、導線をらせん状に巻いた構造をもつ回路素子であり、電流の変化を妨げる性質をもつ。
この性質を自己誘導作用という。

コイルの大きさを表す量をインダクタンスといい、記号 L で表す。
インダクタンスの単位はヘンリー[H]である。
実際の回路では、ミリヘンリー[mH]やマイクロヘンリー[μH]がよく用いられる。

コイルに直流電圧を加えると、電流は徐々に増加し、十分に時間が経過すると一定値となる。
この状態では、コイルは導線とほぼ同じ働きをする。

一方、交流電流が流れる場合、コイルは電流の変化を妨げるため、交流を通しにくい性質を示す。
周波数が高くなるほど、その影響は大きくなる。

コイルは、フィルタ回路、共振回路、チョークコイルなどに用いられる。
特に、不要な交流成分を抑える目的で使用されることが多い。

【例題】
コイルが電流の変化に対して示す作用を何というか。

解:
自己誘導作用

【過去の出題例(典型)】
・コイルの基本的な働きを問う問題
・コイルが直流と交流に対して示す性質を問う選択問題
・インダクタンスの単位を問う問題

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