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【陸特3級・無線工学・半導体およびトランジスタ】N形半導体とP形半導体
- 2025/12/14 -

【陸特3級・無線工学・半導体およびトランジスタ】N形半導体とP形半導体

シリコンなどの半導体に、微量の不純物を加えることをドーピングという。
ドーピングによって、半導体の電気的性質を制御することができる。

五価の不純物(リン、ヒ素など)を加えた半導体を N形半導体 という。
N形半導体では、自由電子が多くなり、電流の主な担い手は電子である。
この電子を多数キャリアという。

一方、三価の不純物(ホウ素、アルミニウムなど)を加えた半導体を P形半導体 という。
P形半導体では、正孔(ホール)が多くなり、電流の主な担い手は正孔である。
この正孔を多数キャリアという。

N形半導体とP形半導体は、ダイオードやトランジスタなどの半導体素子の基本構造となっている。

【例題】
五価の不純物を加えた半導体は、N形半導体とP形半導体のどちらか。

解:
N形半導体。

【過去の出題例(典型)】
・N形半導体とP形半導体の違いを問う問題
・多数キャリアが電子か正孔かを問う選択問題
・不純物の価数と半導体の種類を対応させる問題

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