■チャンネル(CH)ってなに?
オシロスコープを使っているとよく目にする「CH(チャンネル)」という言葉。これは、オシロスコープに入力できる信号の数を表す単位で、「CH1」「CH2」などのように表記されます。CHは「Channel(チャネル)」の略で、信号を測定・表示するための入力ラインを意味します。
■1CHとは? 2CHとは?
たとえば「1CH(ワンチャネル)」のオシロスコープは、1つの信号しか観測できない機種を指します。一般的なモデルでは、**2CH(2チャネル)や4CH(4チャネル)**のタイプが多く、同時に複数の信号を観測したい場合に便利です。
たとえば:
-
CH1:入力信号A
-
CH2:入力信号B
-
CH3・CH4:さらに他の信号…
というように、異なる信号を個別に観測・比較できます。
■CHが多いと何ができる?
複数のチャンネルを活用することで、以下のような用途が可能になります。
・波形の比較
入力信号Aと入力信号Bを同時に観測し、それぞれの動作タイミングや遅延を比較できます。
・差動測定
CH1とCH2の差を取る「数学演算機能(MATH)」と組み合わせることで、簡易的な差動測定も可能です。
・バス信号の解析
I2CやCANなどの2線通信や多線通信を扱う場合は、最低でも2~4CHが必要です。
■OWON製品におけるCHの種類
OWONのオシロスコープでは、ローエンドの2CHモデルから、ハイエンドの4CHや8CHモデルまで幅広くラインナップされています。タブレット型でも4CHを搭載しているモデルがあり、省スペースでもマルチ信号観測が可能です。
■CH数の選び方のポイント
チャンネル数を選ぶときは、以下の点に注目しましょう。
・今後の拡張性
現在は1~2CHで十分でも、将来的に4CH以上が必要になるケースが多くあります。長期運用を考えるなら、CH数は多めが安心です。
・コストとのバランス
CH数が多いほど価格も上がる傾向にあります。用途と予算のバランスを考えて選びましょう。
・表示と操作のしやすさ
4CH以上の信号を同時に表示する場合、波形の視認性やトリガ設定のしやすさも重要です。UIや画面サイズも確認しておきましょう。
■まとめ
「CH(チャンネル)」とは、オシロスコープに入力できる信号のライン数を指します。CH数が多いほど多機能になりますが、用途に応じた適切な選定が大切です。OWONの製品群は、エントリー向け2CHモデルから本格的な4CH機まで取り揃えており、ニーズに応じた最適な選択が可能です。
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