計測器の基本
■ 帯域幅
帯域幅は、計測器が正しく測定できる周波数範囲を示す指標である。帯域幅が不足していると高周波成分が削られ、波形が丸く見えるなどの誤測定につながる。
■ サンプリングレート
サンプリングレートは、オシロスコープが1秒間に何回波形を取り込むかを示す値で、単位はサンプル毎秒(S/s)。高いほど細かく正確な波形を再現できる。
■ トリガ
トリガは波形を画面上で安定して表示するための基準点を決める機能である。適切なトリガ設定により、動き続ける信号を固定して観測できる。
■ プローブ
プローブは測定対象と計測器を接続するための器具で、特性が測定結果に大きく影響する。×1/×10の減衰設定や帯域特性を理解することが重要である。
■ AC結合/DC結合
AC結合は低周波・直流成分を取り除き、高周波成分のみを観測する設定。DC結合は信号全体をそのまま観測できる。用途に応じて使い分ける。
■ FFT
FFTは時間信号を周波数成分に変換する解析手法。波形に含まれる周波数やノイズの特性を調べるために利用され、オシロスコープの重要な機能の一つである。
■ ノイズフロア
ノイズフロアは計測器が持つ背景ノイズのレベルで、これが低いほど微小信号を検出しやすくなる。FFT画面では底面の高さとして視覚的に確認できる。
■ 分解能
分解能は波形をどれだけ細かく表現できるかを示す量で、ADコンバータのビット数に依存する。高分解能の測定器ほど細かな信号変化を識別できる。
電子回路と計測の基礎用語集(全10章)|目次
第1章 電子回路の基本概念
1.電子とは何か
第2章 電子部品の基礎知識
1.抵抗の役割
第3章 回路図の読み方と作り方
第4章 測定の基本(デジタルマルチメータ)
1.DMMの構造
第5章 オシロスコープで学ぶ信号の世界
第6章 周波数領域の基礎(FFT入門)
第7章 電源・バッテリー・電子負荷の基礎
第8章 実験・測定でよく出るトラブル
第9章 安全と作業スキルの基礎
第10章 基礎ミニ辞典
製品情報
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