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計測器の基本
- 2025/12/8 -

計測器の基本

■ 帯域幅
帯域幅は、計測器が正しく測定できる周波数範囲を示す指標である。帯域幅が不足していると高周波成分が削られ、波形が丸く見えるなどの誤測定につながる。

■ サンプリングレート
サンプリングレートは、オシロスコープが1秒間に何回波形を取り込むかを示す値で、単位はサンプル毎秒(S/s)。高いほど細かく正確な波形を再現できる。

■ トリガ
トリガは波形を画面上で安定して表示するための基準点を決める機能である。適切なトリガ設定により、動き続ける信号を固定して観測できる。

■ プローブ
プローブは測定対象と計測器を接続するための器具で、特性が測定結果に大きく影響する。×1/×10の減衰設定や帯域特性を理解することが重要である。

■ AC結合/DC結合
AC結合は低周波・直流成分を取り除き、高周波成分のみを観測する設定。DC結合は信号全体をそのまま観測できる。用途に応じて使い分ける。

■ FFT
FFTは時間信号を周波数成分に変換する解析手法。波形に含まれる周波数やノイズの特性を調べるために利用され、オシロスコープの重要な機能の一つである。

■ ノイズフロア
ノイズフロアは計測器が持つ背景ノイズのレベルで、これが低いほど微小信号を検出しやすくなる。FFT画面では底面の高さとして視覚的に確認できる。

■ 分解能
分解能は波形をどれだけ細かく表現できるかを示す量で、ADコンバータのビット数に依存する。高分解能の測定器ほど細かな信号変化を識別できる。

電子回路と計測の基礎用語集(全10章)|目次

第1章 電子回路の基本概念

1.電子とは何か

2.直流と交流の違い

3.オームの法則

4.直列回路と並列回路

5.電力とエネルギー

6.信号とは何か(アナログ・デジタル)

 

第2章 電子部品の基礎知識

1.抵抗の役割

2.コンデンサの動作

3.インダクタの基本

4.ダイオードの基礎

5.トランジスタの基礎

6.ICとは何か

 

第3章 回路図の読み方と作り方

.回路図記号の基本

2.信号ラインと電源ライン

3.GNDの考え方

4.プローブ接続と読み取り

5.小規模回路の例

 

第4章 測定の基本(デジタルマルチメータ)

1.DMMの構造

2.電圧測定

3.電流測定

4.抵抗測定と導通チェック

5.CAT安全規格

6.よくある測定ミス

 

第5章 オシロスコープで学ぶ信号の世界

1.オシロとは何か

2.時間軸・電圧軸の見方

3.トリガの役割

4.帯域幅・サンプリング

5.プローブの使い方

6.基本波形の観測

 

第6章 周波数領域の基礎(FFT入門)

.FFTとは何か

2.時間領域と周波数領域

3.ノイズを周波数で見るメリット

4.ノイズフロアとピーク

5.矩形波の高調波解析

 

第7章 電源・バッテリー・電子負荷の基礎

1.直流電源のCV/CC

2.バッテリーの種類

3.電子負荷の動作モード

4.リップル・ノイズの見方

5.電源の安全使用

 

第8章 実験・測定でよく出るトラブル

1.波形が乱れる理由

2.測定値が安定しない理由

3.ノイズの入り方と抑え方

4.発熱・誤動作の典型例

5.初心者がつまずくポイント


第9章 安全と作業スキルの基礎

.静電気とESD

2.ショートを防ぐ基本

3.はんだ付けの基礎

4.基板を扱う注意事項

5.安全な作業環境づくり

 

第10章 基礎ミニ辞典

1.電気の基本概念

2.電子部品の基礎

3.回路と信号

4.計測器の基本

5.安全・作業・規格