デジタルオシロスコープとは
- 2024/10/29 -
デジタルオシロスコープとは
デジタルオシロスコープとは、電圧などの電気信号の波形をリアルタイムで可視化・解析するための電子計測器です。アナログオシロスコープとは異なり、入力された信号をA/Dコンバータでデジタル化し、内部メモリに保存してからディスプレイに表示する仕組みを採用しています。波形観測だけでなく、波形の保存・比較・演算など多彩な信号解析機能を備えており、近年では測定の中心的存在となっています。
分類
デジタルオシロスコープは用途や性能により以下のように分類されます:
ベンチトップ型:据置型で多機能、高帯域で開発現場向け。
ハンドヘルド型:持ち運び可能で現場保守やフィールド測定に適する。
PC接続型(USBオシロスコープ):パソコンと接続して使用する省スペース型
タブレット型:タッチ操作対応、直感的な操作性を持つ最新型。
主な用途
デジタルオシロスコープは、以下のような場面で活躍しています。
電子回路の動作確認・デバッグ
電源ノイズやスイッチング波形の観測
センサ信号や通信信号の波形解析
産業機器や自動車ECUの診断
教育機関での電子計測実習
研究開発における信号挙動の可視化
特に近年では、IoT機器や車載システムの普及により、高速かつ高分解能な波形計測のニーズが高まっています。
特徴とメリット
高サンプリングレート・広帯域幅対応で、高速信号の忠実な再現が可能。
トリガー機能により特定イベントを捉えることが容易。
波形保存・スクリーンショット・PC連携などのデジタル機能。
多チャンネル測定により複数信号の同時観測が可能
FFT解析などの信号処理機能で周波数特性も評価可能。
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