1台2役!OWON SPMシリーズで電源と測定を同時に
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電源と測定器を1台に集約したら?
電子回路の評価・実験・開発に欠かせないのが、直流電源とマルチメーターです。通常、回路に安定した電圧を供給するためにDC電源を使い、出力電圧や電流値を別途テスターで測定する構成が一般的です。
しかし、配線が煩雑だったり、スペースの制約で複数機器の設置が難しい現場も多く、「1台で済ませたい」というニーズは年々高まっています。
そのような現場の声に応えるのが、OWON SPMシリーズです。電源としての高性能に加え、マルチメーター相当の測定表示を統合。電源と測定を同時にこなす1台2役のDC電源として、国内外の教育機関や開発現場で注目されています。
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SPMシリーズの概要とラインアップ
OWON SPMシリーズは、シンプルで多機能、コストパフォーマンスに優れたプログラマブルDC電源です。1チャンネルながら、最大出力300Wの高出力をカバーし、使い勝手と性能のバランスに優れています。
【主なモデルラインアップ】
SPM3051 30V / 5A 150W 24,200円(税込)
SPM6053 60V / 5A 300W 28,600円(税込)
SPM3103 30V / 10A 300W 28,600円(税込)
SPM6103 60V / 10A 300W 33,000円(税込)
いずれのモデルも10mV / 1mAの高分解能で出力制御可能。さらに、電圧・電流・出力パワーなどのリアルタイム表示機能付きです。
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1台2役を実現するモニタ機能とは?
SPMシリーズの最大の特徴は、出力電圧や電流を、内蔵ディスプレイで常時モニタ可能な点です。これは一般的なDC電源ではオプション扱いであることも多い機能です。
【表示できる内容の一例】
出力電圧(V)
出力電流(A)
出力電力(W)
過電圧・過電流状態(保護モード)
設定値と実測値のリアルタイム比較
これにより、別途テスターや電流プローブを用意しなくても、供給状態の確認が可能になります。
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こんな現場におすすめ
教育現場の実験実習
安価かつ視覚的に使いやすいため、学生実習の導入用電源として好適。電圧と電流の関係をその場で確認可能です。
スタートアップ・小規模開発拠点
測定器を省スペースに抑えたい現場で、1台で出力と確認を完結。省スペース・省コストを両立できます。
修理・メンテナンスの現場
故障機器のテストにおいて、負荷にかかる電流変化を手元でチェック可能。工具箱に入る1台で迅速な確認ができます。
個人ユーザー・ホビイスト
コスト重視の方でも購入しやすく、しかも十分な機能性。電子工作・ラボ用途にぴったりのコスパ電源です。
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機能面もしっかり、妥協なし
SPMシリーズは、「安いから機能が簡易」ではありません。以下のような電源としての基本性能も充実しています。
・CV/CCモード対応(定電圧/定電流)
・過電圧/過電流/過熱保護機能付き
・3組までの設定保存/呼び出し
・USB接続によるPC制御(SCPI対応)
・設定確度:≤0.5% ±20mV / ±10mA
・コンパクトサイズ:約2kg・ベンチトップ対応
また、フロントパネルでの操作も直感的で、大型のバックライトLCDにより視認性も高く、作業時のストレスを軽減します。
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競合製品との比較で際立つポイント
【比較項目】
出力+測定表示
OWON SPMシリーズ:あり(同時表示)
一般的なローコスト電源:なし(測定は別機器)
分解能
OWON SPMシリーズ:10mV / 1mA
一般的なローコスト電源:100mV / 10mA程度
設定保存
OWON SPMシリーズ:あり(3組)
一般的なローコスト電源:なし(または1組)
SCPI対応
OWON SPMシリーズ:あり(USB制御可)
一般的なローコスト電源:非対応または有償オプション
価格帯
OWON SPMシリーズ:24,200〜33,000円(税込)
一般的なローコスト電源:同等かやや高価な場合あり
このように、コストを抑えつつ性能・表示・利便性のバランスが非常に良いのがSPMシリーズの魅力です。
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まとめ:1台で電源と測定、SPMシリーズは最強の時短ツール
OWON SPMシリーズは、ただの安価なDC電源ではありません。電源と測定器を1台に統合した、“見える化”設計のスマート電源です。
実験や評価での信号確認
現場でのトラブル診断
教育現場での操作性・安全性
作業者の工数削減とコスト削減
このような目的に対して、確実に価値を提供できる1台といえるでしょう。
SPMシリーズは「はじめての本格電源」にも、「サブ用途の1台」にもぴったり。ぜひ、作業効率アップと安心測定を同時に実現できるOWON SPMシリーズを体感してください。
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