ファンクションジェネレータとは、正弦波・方形波・三角波などの基本的な波形を出力するための信号源装置です。電子回路や測定機器の動作検証、周波数応答評価、センサの模擬信号生成など、幅広い分野で使用されています。測定対象に意図的な信号を与え、その応答を観測・解析することで、回路や装置の動作確認が可能になります。
主な機能と特徴
ファンクションジェネレータは以下のような機能を備えています:
出力波形の選択:正弦波、方形波、三角波、パルス、ノコギリ波、DC、任意波形など
周波数設定機能:数Hz〜数十MHz、またはそれ以上の周波数を出力可能
振幅・オフセット調整:出力信号の電圧レベルや基準電圧を調整可能
変調機能(AM/FM/PM/FSKなど)やスイープ機能を搭載するモデルもあり
任意波形(Arbitrary Waveform)生成機能を搭載した機種では、ユーザー定義の波形出力が可能
一部モデルは周波数カウンタや信号発生+計測一体型としての機能も兼ね備える
OWONのファンクションジェネレータ(例:AGシリーズ)
OWONでは、高機能かつコストパフォーマンスに優れたファンクションジェネレータを複数展開しています。
その中でも「AGシリーズ」は、教育・開発・保守現場において扱いやすい構成と性能を提供しています。
■ OWON AG1022F
最大出力周波数:25MHz
2チャンネル独立出力
14ビット分解能 / 125MSa/s
基本波形 + 任意波形(AWG)対応
AM/FM/PM/FSK変調、スイープ、バースト機能搭載
USB経由でPC接続、任意波形の読み込み可能
コンパクトな筐体と明瞭なインターフェースで使いやすく、初級者から上級者まで幅広く対応
このように、AGシリーズは「実用性重視のファンクションジェネレータ」として、実験・評価用途に最適です。
利用シーン
アナログ回路の応答測定
増幅器・フィルタ回路の特性確認
通信系回路の信号模擬
電源系の負荷模擬試験
センサ入力の擬似波形生成
教育機関における信号処理・回路学習の実習
オシロスコープとの併用例
ファンクションジェネレータで生成した波形を、オシロスコープで表示・分析することで、回路の入出力特性を視覚的に把握できます。
例えば、フィルタ回路に正弦波を入力し、出力の波形変化から通過帯域を確認するといった活用が可能です。
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