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ファンクションジェネレータとは
- 2025/6/10 -

ファンクションジェネレータとは、正弦波・方形波・三角波などの基本的な波形を出力するための信号源装置です。電子回路や測定機器の動作検証、周波数応答評価、センサの模擬信号生成など、幅広い分野で使用されています。測定対象に意図的な信号を与え、その応答を観測・解析することで、回路や装置の動作確認が可能になります。

 

主な機能と特徴

ファンクションジェネレータは以下のような機能を備えています:

 

出力波形の選択:正弦波、方形波、三角波、パルス、ノコギリ波、DC、任意波形など

周波数設定機能:数Hz〜数十MHz、またはそれ以上の周波数を出力可能

振幅・オフセット調整:出力信号の電圧レベルや基準電圧を調整可能

変調機能(AM/FM/PM/FSKなど)やスイープ機能を搭載するモデルもあり

任意波形(Arbitrary Waveform)生成機能を搭載した機種では、ユーザー定義の波形出力が可能

一部モデルは周波数カウンタや信号発生+計測一体型としての機能も兼ね備える

 

OWONのファンクションジェネレータ(例:AGシリーズ)

OWONでは、高機能かつコストパフォーマンスに優れたファンクションジェネレータを複数展開しています。
その中でも「AGシリーズ」は、教育・開発・保守現場において扱いやすい構成と性能を提供しています。

 

■ OWON AG1022F

最大出力周波数:25MHz

2チャンネル独立出力

14ビット分解能 / 125MSa/s

基本波形 + 任意波形(AWG)対応

AM/FM/PM/FSK変調、スイープ、バースト機能搭載

USB経由でPC接続、任意波形の読み込み可能

コンパクトな筐体と明瞭なインターフェースで使いやすく、初級者から上級者まで幅広く対応

 

このように、AGシリーズは「実用性重視のファンクションジェネレータ」として、実験・評価用途に最適です。

 

利用シーン

 

アナログ回路の応答測定

増幅器・フィルタ回路の特性確認

通信系回路の信号模擬

電源系の負荷模擬試験

センサ入力の擬似波形生成

教育機関における信号処理・回路学習の実習

 

オシロスコープとの併用例

ファンクションジェネレータで生成した波形を、オシロスコープで表示・分析することで、回路の入出力特性を視覚的に把握できます。
例えば、フィルタ回路に正弦波を入力し、出力の波形変化から通過帯域を確認するといった活用が可能です。

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