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キャリブレーション(校正 / Calibration)とは?
- 2025/6/10 -

キャリブレーション(校正 / Calibration)とは?

キャリブレーション(Calibration/校正)とは、測定機器が表示する数値や波形が、基準値や公称値とどれだけ一致しているかを確認し、必要に応じて補正を行う作業です。電子計測においては、信頼性の高い測定結果を得るために不可欠な工程であり、製造・開発・品質管理の現場では日常的に実施されています。

キャリブレーションは通常、以下の2つの側面に分類されます:


■外部キャリブレーション(External Calibration)


- 国家標準やトレーサビリティのある校正器を使用して、機器の性能が規格に適合しているかを確認するプロセス
- 校正証明書や成績書を発行し、品質保証や監査対応にも活用される
- 一般的に年1回の定期校正が推奨されており、特にISOや品質認証を必要とする現場では必須

■内部キャリブレーション(Self Calibration / Auto Calibration)


- 温度変化や時間経過によるドリフトを補正するために、機器自身が内部基準を用いて自動的に補正を行う機能
- 多くのデジタルオシロスコープでは「Self Cal」や「Auto Cal」ボタンで実行可能


OWON製オシロスコープにおけるキャリブレーション

OWONのオシロスコープ(XDSシリーズ、ADS800Aシリーズ、HDS200シリーズなど)では、ユーザーによる「自動キャリブレーション」機能が標準搭載されています。たとえば:


■「Self Cal」機能を選択するだけで、内部回路のゲイン・オフセットなどを自動補正

■測定精度を保つために、使用前や温度変化後に定期的な実行が推奨されます

■外部キャリブレーションについては、指定の校正機関やサービスセンターで対応可能。校正証明書の発行もオプション対応されています


特に、12ビット高分解能モデル(例:ADS800A)では、わずかなズレが測定精度に影響するため、セルフキャリブレーションの活用が非常に重要です。


まとめ:

■キャリブレーション=測定器の“正しさ”を保証する手段

■自動キャリブレーション機能は日常的に実施を推奨

■信頼性やトレーサビリティが必要な場合は外部校正が必須

■OWON製品では、セルフキャリブレーション機能が標準搭載


 

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