スクリーンショット保存とは
スクリーンショット保存とは、オシロスコープやスペクトラムアナライザなどの測定機器に表示されている画面内容を、そのまま画像ファイルとして保存する機能です。測定波形や設定状態、解析結果などを記録・共有する手段として有効であり、トラブル解析や報告書作成、教育用途などに広く利用されます。
スクリーンショットの保存形式
保存される画像ファイルの形式は主に以下の通りです。
■ BMP形式:無圧縮で高画質な画像。ファイルサイズは大きめ
■ PNG形式:圧縮形式で高画質を保ちながら、ファイルサイズは小さめ
■ JPEG形式:圧縮率が高く、ファイルサイズが小さいが、画質はやや劣る
■ その他:一部機種ではTIFFやGIF形式に対応している場合もあります
スクリーンショットの保存方法(一般例)
■ USBメモリを機器に接続
■ 「保存」または「スクリーンショット」ボタンを操作(機種によってはショートカットあり)
■ ファイル形式や保存先を選択
■ 画面表示がそのまま画像として保存される
ネットワーク経由での保存
LAN接続が可能な機種では、スクリーンショットをPCに直接保存したり、FTPやWeb経由で転送する機能もあります。これにより、遠隔地の測定器からでもリアルタイムにデータ取得が可能です。
主な用途
■ 波形の記録を残して、比較や再検討に使用
■ 不具合発生時の状態を即時に保存して報告資料に活用
■ 測定レポートへの添付資料として利用
■ 教育やマニュアル作成時の視覚資料として活用
メリット
■ 現場の状況をそのまま正確に記録できる
■ 手書きメモや数値の転記が不要となり、作業効率が向上する
■ 閲覧・共有が容易で、チームでの情報共有にも適する
注意点
保存先のUSBメモリが正しく認識されていない場合や、フォーマットの互換性がない場合、保存に失敗することがあります。保存前には機器とUSBメモリの状態を確認することが重要です。また、機器によっては一定時間経過後に画像が自動削除されることもあるため、必要な画像は早めにバックアップを取ることが推奨されます。
まとめ
スクリーンショット保存は、測定現場の波形や設定を手軽に記録・共有できる便利な機能です。レポート作成やトラブル解析においても強力なツールとなるため、操作方法と活用シーンを理解しておくことが大切です。
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