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自動測定(Auto Measurement)とは?
- 2025/6/10 -

自動測定(Auto Measurement)とは?

自動測定(Auto Measurement)とは、オシロスコープなどの電子測定機器において、画面上に表示された波形の特性を自動的に数値として解析・表示する機能を指します。従来は手作業でカーソルを使って計算していた項目も、ボタン一つで即座に定量化できるため、測定作業の効率化と再現性の向上に大きく貢献します。



測定可能な代表的パラメータ:

自動測定で取得できる代表的な波形パラメータは以下のとおりです:


■電圧関連:ピーク・ツー・ピーク電圧(Vpp)、最大値(Vmax)、最小値(Vmin)、平均値(Vavg)、RMS値(Vrms)

■時間関連:周波数(Freq)、周期(Period)、パルス幅(+Width/-Width)、立ち上がり時間(Rise Time)、立ち下がり時間(Fall Time)、デューティ比

■遅延・位相:チャネル間の時間差(Delay)、位相差(Phase)など


これらの項目は、選択したチャネルや波形の種類に応じて自動的に解析され、数値で画面に一覧表示されます。


OWON製オシロスコープにおける自動測定機能

OWONの各シリーズ(ADS800A、XDS、HDS200など)では、豊富な自動測定機能が標準搭載されています。主な特長は以下の通りです:


最大20種類以上の測定項目を同時に表示可能(シリーズにより異なる)

■高分解能モデルでは、12ビットADCと組み合わせて高精度な測定が可能

■タッチ操作対応モデルでは、測定項目の選択や並び替えも直感的に行える

■モデルによっては、測定結果をCSVで保存したり、画面キャプチャと同時にログ取得することも可能


たとえば、OWON ADS800Aシリーズでは、精度の高い自動測定値により、電源波形のリップル測定や信号特性の定量評価が効率的に行えます。OWON XDSシリーズでは、GUI上で測定項目を選択し、画面下部に一覧表示することができ、波形と数値の比較が容易です。



自動測定と手動測定の違い:

項目 自動測定 手動測定(カーソル)
操作性 ワンタッチで複数項目を同時表示 ユーザーが開始・終了点を設定
精度 一定条件下で高精度 操作者依存
スピード 高速 比較的遅い
カスタマイズ性 項目選択可能 任意の2点間など自由に測れる


まとめ:


■自動測定は、現代のオシロスコープの必須機能

■再現性の高い定量評価が可能で、業務効率や信頼性を大きく向上

■OWON製品は使いやすいUIと豊富な測定項目で、初心者から上級者まで対応

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